東京北ロータリークラブ | 

クラブの理念と歴史

クラブの理念と歴史Club philosophy and history

誕生と創立の背景

東京北ロータリークラブは、東京都で2番目、国内で43番目、日本初のアディショナルクラブとして、1950年8月3日に創立されました。
当時、ロータリークラブは「1都市1クラブ」が原則でしたが、日本の将来に向けた発展を見据え、東京ロータリークラブが地域分割による新クラブの設立を決断したことにより誕生したのが当クラブです。


創立総会は1950年8月3日、上野松坂屋の結婚披露室で開催され、猛暑の中にも関わらず大きな氷柱と扇風機で涼をとりつつ、未来への熱気に満ちた記念すべき一日となりました。
来賓には、手島知健 地区ガバナー、柏原孫左衛門 特別代表、東京ロータリークラブの吉田初次郎 会長、小林雅一 前会長を迎え、チャーターメンバー26名中24名が出席。
初代会長には児玉桂三氏、幹事には塚本峰吉氏、会計には野間省一氏が選出され、クラブの定款・細則が承認されました。


その後、8月12日付で国際ロータリー本部より7590番目のクラブとして加盟を承認。手島ガバナーのもとに電報が届いた8月15日、東京北ロータリークラブは正式にその歩みをスタートさせました。

節目の75周年を迎えて

2025年、東京北ロータリークラブは創立75周年を迎えました。

これまでに70を超える子クラブ・孫クラブを輩出し、国際ロータリー第2580地区からは7名のガバナーを送り出すなど、長年にわたりリーディングクラブとしての役割を果たしてきました。

現在、会員数は98名(Exchange衛星クラブを含む)、平均年齢は66.8歳(最年少34歳/最高齢94歳)。

例会は毎週火曜日 12:30~13:30、帝国ホテルを会場に開催され、これまでの例会開催数は、延べ3,568回(2025年6月時点)にのぼります。

ロータリーの理念と行動指針

東京北ロータリークラブは、国際ロータリーが掲げる理念
「超我の奉仕(Service Above Self)」を精神の核とし、
地域社会・職場・国際社会における信頼と協働を育むことを目指してきました。

また、日々の判断や行動の基盤として、次の「四つのテスト」を大切にしています:

言行はこれに照らしてから

  1. それは真実か?
  2. それはみんなに公平か?
  3. 好意と友情を深めるか?
  4. みんなのためになるか?

この倫理的な枠組みは、奉仕活動のみならず、会員同士の対話や意思決定にも活かされています。

歴史に支えられた品位と柔軟な実践

創立以来、例会は帝国ホテル(東京都千代田区)を会場とし、格式ある環境の中で活動を続けています。
名誉会員として故・三笠宮崇仁親王殿下(2016年薨去)をお迎えしていたことからも、当クラブが重ねてきた歴史と格式がうかがえます。


設立当初は文京区・台東区を主な対象地域としていましたが、現在では東京23区全域や近郊からも多様な職業人が集い、地域を超えた交流と連携が日常的に行われています。


卓話や職業紹介、社会・国際・青少年関連の支援活動などを通じて、知的刺激と実践的奉仕が融合したクラブ文化を形成してきました。

「記憶に残る講師・登壇者たち」

東京北ロータリークラブでは、1950年の創立以来、延べ3,000名を超えるゲストスピーカーが例会に登壇してきました。
その分野は、外交・医療・文化・報道・芸術・学術・スポーツなど多岐にわたり、毎週の例会を通じて、会員はさまざまな知見や価値観に触れる機会を得ています。


とりわけ記憶に残る登壇者として、以下のような方々がいらっしゃいます(順不同)

  • 彬子女王殿下
  • 天野篤氏(順天堂大学教授)
  • 有森裕子氏(オリンピックメダリスト)
  • 川口順子氏(元外務大臣)
  • セルギー・コルンスキー氏(元駐日ウクライナ特命全権大使)
  • 茂木敏充氏(元外務大臣)
  • 都一中氏(一中説・十二世宗家)
  • 小和田恒氏(元外務省事務次官・国際法学者)
  • 反田恭平氏(ピアニスト・指揮者)
  • 手嶋龍一氏(外交ジャーナリスト・作家
  • 山下泰裕氏(元JOC会長・オリンピック金メダリスト)
  • 養老孟司氏(東大名誉教授)

歴史を彩った会員・ゆかりの人物たち

東京北ロータリークラブには、過去に多くの文化人、教育者。財界人が会員として在籍されていました。
その中には、以下のような方々も含まれます。(順不同、敬、紋、役攣は在籍時)

  • 三笠宮崇仁親王殿下(名誉会員)
  • 青山次郎(人間国宝・二代目花柳壽楽)
  • 芦田淳(ファッションデザイナー)
  • 有光次郎(日本芸術院院長)
  • 有山登(順天堂大学理事長)
  • 森正(作曲家・NHK交響楽団首席指揮者)
  • 岡野俊一郎(日本サッカー協会会長・IOC委員)
  • 澄川喜一(東京芸術大学学長・文化勲章受章)
  • 竹田恒徳(RI理事・IOC理事・JOC委員長)
  • 和田寿郎(心臓外科医・東京女子医大教授)
  • 山下寿郎(山下設計事務所社長)
  • 大和久満(大和楽家元・長唄:芳村五十七)

このように、例会は単なる集まりではなく、
知的刺激と歴史的重みのある語らいの場として、今日まで続いています。
今後も、時代の声に耳を傾けながら、学びと交流の文化を継承してまいります。

次の時代へ

東京北ロータリークラブは、これからも「伝統と格式」に根ざしながら、
時代の変化や社会課題に対応し、信頼・友情・学びに満ちたネットワークを広げていきます。


私たちは過去を礎とし、未来に責任を持って歩み続けます。